【エッセイコンテスト入賞者による】児童サービス論 合格レポート【近大通信司書2022-2023】

通信制大学
美弦
美弦

児童サービス論の合格レポートを掲載します!

※レポートの丸写しや類似した内容は不正とみなされます。あくまでも参考程度でよろしくお願いします!

設題

1.図書館における直接(的)サービスと間接(的)サービスの意義と方法について述べなさい。
2.図書館におけるヤングアダルト・サービスの意義と実践方法について述べなさい。

合格レポート

1.図書館における直接サービスと間接サービスの意義と方法について述べる。児童サービスの意義として、まず子どもと本を繋ぐこと、そしてそれを通じて子どもを社会と繋ぐこと、が挙げられる。この児童サービスの実際として、大きく分けて直接サービスと間接サービスがある。

はじめに、直接サービスの意義と方法について述べる。

直接サービスとは、子どもたちに直接、読み聞かせやストーリーテリングなどを行う読書活動のことである。特に読み聞かせは、絵本から児童文学へと移っていく際、幼年文学が重要な位置を占めている。

絵本は絵を見ながらお話を聞いて物語を想像していくが、幼年文学は絵が中心ではなく言葉でお話を展開していく時期である。この時期の子どもは、言葉の楽しみや物語の展開や面白さなどは「耳から聞く読書」とも関連してくるため、自分で読ませるという行為だけでなく、周りの大人から本を読み聞かせてもらうということも大切である。

この時期をうまく通り抜ける子どもとそうでない子どもとの差が、将来、本に親しむ子どもになるかどうかの分かれ道と捉える人もいるくらい大切な時期であり、それは直接サービスの意義と言える。

直接サービスの方法としては、発達段階に合わせた絵本を読んで聞かせる「読み聞かせ」、あるテーマに基づいて数冊の本を紹介していく読書技法である「ブックトーク」、本を見ないで語っていく活動で素話とも言われる「ストーリーテリング」などが一般的である。

次に、間接サービスの意義と方法について述べる。

間接サービスとは、読書活動が充実するように、目録や索引作り、パスファインダーなどの読書環境整備に関するものであり、直接サービスの基盤となるものである。

公共図書館の重要な特徴として、本を読んでも読まなくても良いということがある。図書館には児童コーナーがあり、絵本や子ども向けの本がたくさん備えてある。どれを読んでも良いし、読まなくても良い。本があるけれども読むことを強制されないというのは非常に重要なことである。

さらに読んだ後に感想文を書かされたり、課題をやらされたり、テストがあったりということもない、完全に自由である。この「完全な自由読書」を行えるために、年代別に合わせた組織(目録や分類など)を行うことが、間接サービスの意義と言える。

間接サービスの方法としては、組織について児童書は特別な扱いをしている図書館が多く、児童書コーナーを設けて一般書とは別に配架することが一般的である。また一般書では資料が扱っている主題をNDCに基づいて分類することが多いが、児童書は絵本と児童書を分けて配架したり、年齢対象別にラベルを色分けしたりした上で分野別に配架するなど、読みたい時に手に届きやすいような工夫が施されている。

2.図書館におけるヤングアダルト・サービスの意義と実践方法について述べる。

ヤングアダルト・サービスとは、おおむね12歳から18歳までの青年期利用者に対して主として公共図書館が行うサービスのことであり、ヤングアダルトの個人的関心、学習課題、娯楽などの総体的要求に応えて図書館資源を最大限に提供することを目的とする。

ヤングアダルトの特徴として自主的な読書をやめてしまう傾向にあり、成長に合わせて興味が変化しやすい。変化する興味や関心に合わせたサービスを行うことで図書館を利用する楽しみが促進されれば、生涯学習につながり、司書が資料探しなどをサポートすることで情報リテラシーも身に付く。

さらにヤングアダルトには一日図書館員などの参加型のプログラムに参加してもらい、企画や計画、実行をしてもらうことで、発達に大いに寄与できる。それがヤングアダルト・サービスの意義と言える。

ヤングアダルト・サービスの実践方法としては、まずは「必ずしも実年齢と読書能力が比例しているとは限らない」ということをベースとしておくことである。つまり職員の思い込みや判断で、イメージや願望、固定概念を押し付けないように心がける必要がある。

ヤングアダルト・サービスは実施計画を立ててから実施することもあるが、必ずしも計画しなければ実施できないわけではなく、図書館における日常業務からもサービスを実施することができる。

ヤングアダルトへのサービスには、図書館と繋ぐ、資料と繋ぐ、友達など仲間と繋ぐなど、「繋ぐ」というポイントがある。例えば、ヤングアダルト・サービス特有のサービスとして、「落書きノート」や「投書箱・掲示板」がある。現代においてはSNSを利用するのも方法の一つである。

ヤングアダルト期は、発達心理面から考えると第三次反抗期と重なり、必要以上にぞんざいな態度を振る舞うこともあり、対応に困ることもある。しかし、ヤングアダルト期は徐々に子どもと大人が入り混じり、アイデンティティの確立へと成長する重要な時期であり、対応する職員は冷静に対応する必要がある。

不適切な対応で生涯学習における学びの芽を摘んでしまわないためにも、ヤングアダルト・サービスを実践する上では職員も発達心理学の勉強が必須であると考えられる。

(2080文字)

(※ブログ掲載にあたり、字下げをなくし改行を増やしています。)

参考文献

・井手元美奈子,大原榮子 他『新版 養護教諭の行う健康相談』東山書房 2018

・細川照代『児童サービス論 新訂版』日本図書館協会 2020

・国際図書館連盟児童・ヤングアダルト図書館分科会 編、日本図書館協会児童青少年委員会 訳『IFLAヤングアダルトへの図書館サービスガイドライン2008』日本図書館協会 2013

ポイント

今回、児童サービス論のレポートは2回目で合格することができました。

掲載しているのは2回目の合格レポートです。

1回目のレポートではヤングアダルトサービスの内容が抽象的でした。

テキスト、IFLAのガイドラインを参考にして詳細に述べるようにすることで、無事合格を頂きました。

(※先生の講評について著作権が生じることから、ここでは掲載していません。)

まとめ

意義と方法を述べるには、問われているワードについて内容をしっかり理解しておく必要があります。

特に設題2のヤングアダルトサービスについては、テキストだけでなく参考文献を読み込むと理解しやすいです。

IFLAのガイドラインにも一度は目を通すと尚良いと思います。

美弦
美弦

応援しています♪

タイトルとURLをコピーしました