
図書館情報資源特論の合格レポートを掲載します!

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設題
灰色文献とはなにか、灰色文献の定義や意義、特性について記述してください。また、灰色文献と言われる具体的な資料名を挙げて、その資料の特徴についても説明してください。
合格レポート
灰色文献について、定義や意義、特性について記述する。さらに、灰色文献と言われる具体的な資料名を挙げ、その資料の特徴について説明する。
1.灰色文献の定義や意義、特性について
灰色文献(gray literature)は、1970年にドイツでこの用語が最初に使われたとされ、英語でグレイリテラチャーという。市販され誰でも入手可能な一般の資料を「白」、政治上・軍事上の機密事項が記入されているためごく少数の特定者以外は非公開とする機密文書を「黒」とすれば、灰色文献の「灰色」とはその中間に位置するという意味合いになる。灰色文献は、非市販資料(Non-conventional Literature)や入手困難資料(Hard-to-get Literature)のことを言う。
現在、最も一般的とされる灰色文献の定義は、灰色文献国際会議の場で議論が行われたニューヨーク・ルクセンブルク定義である。ニューヨーク・ルクセンブルク定義において灰色文献は「紙や電子フォーマットで、政府、大学、ビジネス、産業のあらゆるレベルにおいて生み出されるもので、商業出版社によってコントロールされない」「すなわち、主たる活動が出版を本業としない組織によってコントロールされている」と定義されている。
つまり、灰色文献はその数が少なく、配布先が限定されていたり、所在確認や入手が極めて困難な文献を指している。こうした中、プラハで開催された第12回灰色文献国際会議において、新たな定義となるプラハ定義が提唱された。
プラハ定義で灰色文献は「知的財産権により保護された紙や電子のフォーマットで、政府、大学、ビジネス、産業のあらゆるレベルにおいて生み出される多様なドキュメント形態で、図書館所蔵や機関リポジトリで収集、保存される十分な品質を持つものを表す。しかし、商業出版社によってコントロールされているのではない。主たる活動が出版を本業としない組織によってコントロールされている」と定義されている。
入手が困難である灰色文献の特性としては、まず品質の問題が挙げられる。査読がないなど十分な品質管理がされていなかったが、先述したプラハ定義で、灰色文献の質的な視点の重要性が改めて見直され、その視点が定義に盛り込まれた。しかし、査読など品質の問題には図書館員が踏み込むことは困難であり、今後もますますの議論が必要になる。
灰色文献と利用者を結びつけるために、図書館員は灰色文献の収集、整理、提供に大きく貢献しており、このような資料の扱いこそ図書館員としての能力を発揮するところであろう。
次に、インターネットの普及と灰色文献について述べる。近年、インターネットが普及し、どこでも手軽に資料が読める電子図書館も普及しつつあり、いわゆる「白」の文献に関しては利便性が向上している。一方で灰色文献は、インターネットが普及したことで紙資料にされず、学会などの会議録はそれぞれのホームページに掲載されるようになったり、紙資源では灰色文献と判別できたものが、インターネット上に流通することによって出版・流通されている灰色文献の区別が難しくなったということがある。
2.灰色文献の資料名とその特徴について
灰色文献には次のようなものがある。
①政府刊行物
これは、三権による国家機関が立法・行政あるいは広報のために作成・発行された資料をいう。
②地方自治体が作成した資料
③民間のシンクタンク、調査研究機関などが作成・発行したプロジェクトレポートや市場調査報告などである。
④学位論文(Dissertation)
学位論文とは、学位(博士号)を取得するために書かれた論文である。一部は審査大学に、もう一部は国立国会図書館に贈られることになっている。学位論文は本来流通を目的にしていないので、資料的な価値が高い反面、一般的には入手が困難である。
⑤会議録学会などの会議での発表論文とディスカッションを中心にその会議の正式な記録をまとめたものである。一般的には参加者にしか配布されないので、入手は困難である。
⑥国立国会図書館内にある「県政資料室」では、主に近現代日本政治史に関する資料を所管しており、その多くは公文書の他、政治家や軍人などの個人の日記や書簡などである。
3.まとめ
灰色文献は、入手困難な少数の資料であり、利用者が辿り着くのが難しい。品質管理の問題など図書館員が踏み込むことが困難である事情もあるが、図書館員の専門性で収集、整理、提供にはこれまでと変わらず努力していかなければならない。
さらに今後インターネットがますます普及していくことから、紙資源では判別できた灰色文献の区別がそもそも難しくなってしまう。このことから、今後も灰色文献問題は利用者に情報を繋ぐために図書館員が専門性を発揮しながら取り扱っていく必要がある。
(1981文字)
(※ブログ掲載にあたり、字下げをなくし改行を増やしています。)
参考文献
・池田貴儀 著「問題提起:灰色文献定義の再考」『情報の科学と技術』https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkg/62/2/62_KJ00007905839/_pdf/-char/ja 2012、62(2)、pp.50-54.(参考日:2022年11月16日)
・池田貴儀 著「インターネット時代の灰色文献 灰色文献の定義の変容とピサ宣言を中心に」『情報管理』https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/58/3/58_193/_pdf 2015、vol58、no.3.p.193-203.(参考日:2022年11月16日)
・森美由紀 著「図書館情報資源概論」近畿大学通信教育部 2016
ポイント
今回、図書館情報資源特論は1回目で合格することができました。
講評では、「近年の灰色文献では、各資料は一部ウェブで公開されているものもあり、どのようなデータベースで閲覧できるのか調べて具体的に記述するとさらに良くなった」とご指摘を頂きました。
灰色文献については様々な文献に詳細が記載されているので、比較的書きやすいレポートだったように感じます。
問われている内容に対し、自分の言葉で書くためには複数の文献を吟味していく必要があります。私が参考文献に指定したようにインターネット上でも灰色文献に関する情報が見られますので、まずは読み込んでみることをおすすめします。
(※先生の講評について著作権が生じることから、ここでは全てを掲載していません。)
まとめ
最初は「灰色文献」という事柄だけで2000文字も論ぜられるか不安になりましたが、学べば学ぶほど灰色文献の奥深さに驚きました。
これからは先生の講評にもあったように、灰色文献をどのようなデータベースで閲覧できるかを調べてみたいと思います。

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