【エッセイコンテスト入賞者による】情報サービス論 合格レポート【近大通信司書2022-2023】

通信制大学
美弦
美弦

情報サービス論の合格レポートを掲載します!

※レポートの丸写しや類似した内容は不正とみなされます。あくまでも参考程度でよろしくお願いします!

設題

図書館利用教育の実施のために必要な環境整備にはどのようなものがあるか、それぞれについて簡潔に述べるとともに、図書館利用教育をさらに浸透させるためには、どのような工夫が必要か、最近の動向も踏まえ、貴方自身の考え方を含め論じてください。

合格レポート

図書館利用教育の実施のために必要な環境整備、また図書館利用教育をさらに浸透させるための工夫について述べる。

図書館利用教育の実施のために必要な環境整備には主に7つある。

(1)最も大切な環境整備として、組織的に行うということが挙げられる。図書館ではサービスの展開が個人的に行われるといった傾向がある。最近の司書採用の傾向として、非常勤職員として採用され、1年程度で退職や異動することもある。図書館活動を活発化させていくには、人が入れ替わっても変化しないサービス体制を整える必要がある。

(2)図書館活動を行うには、予算措置が必要となる。より良いサービスを継続的に提供しようとすればするほどに資金が必要となってくる。予算を確保するには(1)で述べたようなサービスを個人で行うのではなく、組織的に行うことで必要な予算が見えてくる。

(3)図書館利用を上手に行うために、教育機関との連携が重要となる。教育機関では学校図書館の利用を促すのみで、市などにある公共図書館の利用については個人に委ねられている。教員と協力し情報交換や利用教育を行うことができれば、利用教育を受ける学生・生徒にとっても効果的である。

(4)(1)で述べたように、図書館活動を個人的ではなく組織的に行うには、個人差が出ないよう利用教育を実施するためのマニュアルが必要になる。個人の経験値や専門知識の差によって全く同じマニュアルを利用することは不可能であるが、最低限でも基盤となるものがあれば軸のぶれないサービスを提供することが可能となる。これは利用者にとってサービスを受けやすくなるだけでなく、図書館活動を行う者にとっても大きな利点となる。

(5)(4)で述べたマニュアルを利用するためには、館内研修が必要となる。文面を見て読み合わせするような研修だけでなく、ロールプレイング(実地体験学習)を行うことでより効果的な研修となる。

(6)図書館利用教育の内容をいかに充実させたとしても、基本的な文献やデータベースが揃っていない場合は教育効果を上げられず、利用者もがっかりさせてしまう。事前にレファレンスブックスなどの基本的なツールを準備しておく必要がある。

利用教育と資料の整備、どちらを先に行うかが問題となるが、何が必要で何が足りないのかがはっきりするため、利用教育を優先することが望ましい。利用者に基本文献不足を知ってもらい協力を受けたり、周囲の公共図書館の所蔵を確認し利用可能の旨を利用者に示唆するなど、利用教育の観点からも相互協力が可能なことや、図書館サービスが自館のみでないことを知らしめることができる。

(7)最近の利用者は、映像や音声メディアに親しんでいる者が多い。このようなことから、映像メディアを利用して利用教育を実施しているところが多い。主流はDVDであるが作成費用として800万円前後かかるため、「図書館の達人シリーズ」という日本図書館協会の利用教育委員会から共通のビデオが刊行されて以来、経済的問題を解決してきた。

近年はパワーポイントなどのプレゼンテーションソフトウェアを利用したり、ライブ撮影の動画配信なども増加している。しかしこれらには多額の予算を伴うため、計画的な準備が不可欠である。

以上が必要な環境整備である。

この上で、図書館利用教育をさらに浸透させるためには、学校教育の中で図書館の機能やその利用について詳細に取り扱う必要がある。

筆者自身、小学校に入学してから図書館の機能や利用方法についての教育を受けた記憶はない。公共図書館だけでなく学校図書館においても「校内に図書館があり、こういう本があります。」という抽象的な案内しかされず、図書館の詳細な利用方法や文献の具体的な探索方法を知らなかった。

また、時々近所の公共図書館を利用していたが、それは小学生の頃に親と共に行ったことから図書館との関わりが始まっており、その後も利用教育を受けた記憶が全くない。そのため、大学生で卒業論文をいざ書くとなった際、現代の情報の多さや複雑さに翻弄され、文献探索で苦労するという結果をもたらしたのである。

現代では、図書館へ行かずともインターネットで迅速かつ簡単に情報へアクセス出来、沢山の情報に触れることが可能となった。それは時間短縮になり有益なことであるが、その弊害として、その情報の真偽が判断できないという状況が起こっている。

情報の真偽や詳細な情報が欲しい場合など、情報の専門家である司書のニーズは増えている。この問題に対する解決策として、市民の注意を喚起する講座などが必要となってくるが、その前段階で情報への触れ方について教育を行うことはできないだろうか。

例えば日本では義務教育である小・中学校には図書館が設置されているため、成人するまでに必ず図書館と関わりを持つことになる。

義務教育の9年の間に図書館利用教育を進めることが可能となれば、膨大な情報と上手に付き合うことができ、さらに文献検索が早い段階で当たり前に出来るようになるだろう。それは生涯学習を当たり前とする今の社会においてもより良い影響を与えると考える。

(2094文字)

(※ブログ掲載にあたり、字下げをなくし改行を増やしています。)

参考文献

・青木玲子.赤瀬美穂 他『情報リテラシー教育の実践』日本図書館協会 2010

ポイント

今回、情報サービス論のレポートは1回目で合格することができました。

しかし、講評では「巻末の参考文献から文中に効果的な「引用文」を入れ、引用文献としての効果的な活用があると良いですね」と助言がありました。

合格は頂けましたが、確かに改めて読み返すと特に自分の考え方を述べる際の柱が弱いように感じられました。

引用文を根拠に、説得力のある論述ができれば尚良いと考えられます。

(※先生の講評について著作権が生じることから、ここでは全てを掲載していません。)

まとめ

自分の考え方を含めて論述するためには、引用文を入れ、根拠のある内容にすると説得力が増します。

レポートを書くのがこれからの方は、是非参考になさってください。

美弦
美弦

応援しています♪

タイトルとURLをコピーしました